ユメうつつ

気まぐれ日記。または週記。もしくは月記。下手すると年記。    たまにRO記。もしかしてMSNF記?

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『深い河』

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4日ほどかかって読み終わり~。

ということで、前に書いた“とある曲のPV”は宇多田ヒカルの『Deep River』、“とある本”は遠藤周作の『深い河』だったのでした。

文庫版 深い河

ちなみにPVはこのへんとか。

この曲、私は特に好きでもじゃなかったんだよねぇ。
どっちかというとPVのが好きだったかな。


さて買ってはみたものの、裏表紙のあらすじに純文学って書いてあったから、読めるかなー読みきれるかなーってちょっと不安だった読み始め。
だって純文学なんて読んだことなかったし・・・。
なんか小難しそうなイメージあったし・・・。

でも読んでみたらすごい面白かった。
十三章に分かれてるんだけど、六章目あたりから先が気になって気になって仕方なくなったもん。

“○○の場合”って、名前が章のタイトルになる5人、それと脇役も含めて入れ代り立ち代り語り手がかわる。
どうも私はこういう小説が好きらしい。自覚はあったけど。
だけどこの本は今まで私が読んだそういう作りの小説の中でダントツだった。
同じ章の同じ段落の中でくるくる語り手・・・というか主観・・・?その状況を見て考えてる人物が入れ替わっても不自然じゃないんだもん。
なんでそんなことができるんだああああああw


続きが超気になるくらいストーリーもすごい面白かったけど、やっぱり人物その他の描き込みがすごい。
5人の中でも磯辺、美津子、大津の3人。
特に美津子と大津の話は、合わせて1つのストーリーだしこの本の芯だと思う。

それからガンジス。
この本読んでちょっとわかったような気がするけど、インドってなんて不思議なところなんだろ。
インドの人にとってガンジスは聖なる川で、洗濯するとか遺灰や遺体を流すとか沐浴をするとか、それで不衛生だってインド以外では言われてるとか、知ってはいたけど。
(実際私たちの常識でいえば超不衛生で、病気も多いらしい・・・
なんでも、どんなことでも受け入れる川。
大津が・・・つまりは多分遠藤周作が、玉ねぎとガンジスを重ねるのが本を読んでてなんとなくわかる。

結構重要なキーワードとしてフランス文学が出てきたり、戦争でビルマに行った人の地獄を描いたり、インド人とガンジスの係わり、玉ねぎとそれを色んな形で求める人・・・。
作家って、引き出しが広く深くないとなれないんだなぁ。
特にこれだけの本を書く作家には。
こりゃーインドへの取材もかなりしたんだろうし。
実際を知らない人にリアリティをもって何かを伝えるって多分すごく難しいことなんだろうと思う。
木口が昔ビルマに行ったことを話した相手に「あそこの戦争はひどかったそうですね」と言われて苦笑しかできなかったみたいに。


ストーリー的に一番気になったのはラスト・・・。
あれってあそこで終わりなのぉぉぉぉぉ!?
これを言うのは野暮だろうけど、事件の顛末が超気になる・・・。

そういえば最初のきっかけ、宇多田ヒカルの『Deep River』。
『深い河』を読み終わってから見たら、やっぱりPVより曲のがいいなぁと思ったのでした。
PVはキレイだけど、私の中では原作には敵わないな。



・・・と、ここらへんで感想は終了~。



ちなみに今日は図書館に寄って遠藤周作の『『深い河』創作日記』と『「深い河」をさぐる』の2冊を借りてきた!
闘病中でもある創作期間の日記と、深い河について色んな人と話した対談集。
とりあえず創作日記から読みます。

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